会社への道すがら、何気なく上着のポケットを探ると、中に郵便物が。「まずい、今日中に出さないといけないんだ」とあわてて周りを見回しても、ポストが見当たりません。とてもあせってしまう瞬間ですよね。
郵便ポストの場所を探すときはポストマップを使いましょう。この記事でポストマップの活用の仕方を詳しく説明していきます。参考にしてください。
郵便ポストの場所はポストマップを活用すべし!
郵便ポストを探すのにあちこちウロウロする時代はもう終わりです。今はスマホがあればいつでもどこでも簡単に郵便ポストの場所が分かります。『ポストマップ』というサイトを活用すれば一瞬です。
ポストマップとは、どこにいてもすぐに郵便ポストの場所が分かるWebサービスです。ときどき「アプリです」との説明がありますが、アプリとは違います。ですので、スマホにダウンロードする必要はありません。アクセスするだけです。
ただし、アプリのように電波が届かない場所でも操作することはできません。操作は電波の届く場所で行うようにしましょう。
もちろんスマホ版だけでなくPC版もあります。家で郵便ポストの場所を探したいときにもとても便利です。
- PC版 – ポストマップ | ポストをひたすらマッピング
- iPhone版 – ポストマップ | ポストをひたすらマッピング
※『iPhone版』となっていますが、アプリではなくWebサイトですのでAndroidでも使えます。
ポストマップはその場でポストの場所を探せる
ポストマップの何より便利な点は、スマホのGPS機能により、今現在いる場所の周辺のポストをすぐに探せることです。
例えば、家から駅までの間にあるいつものポストで出そうと思っていた郵便物を出し忘れて会社に来てしまったとします。どうしても午前中に投函したいときには、冷汗をかきながらポストを探す必要がないということです。
「まずい、郵便出し忘れた」と気付いたら、その場でスマホを取り出してポストマップにアクセスすれば、ものの1分もかからずに今いる場所の近くにあるポストがわかります。
ポストマップにマッピングされているポストの数は、2019年2月時点で178,560ヵ所です。これは日本国内にある全ポストの98.167%です。つまり、国内のポストの情報のほとんどを網羅しているということです。
ポストマップで探せるポストは主に次のとおりです。
- 路上のポスト
- コンビニの店外にあるポスト
- 店内にポストがあるコンビニ
また、例えば病院内にあるポストやアミューズメント施設内にあるポストの情報も登録されています。
これらのポストは郵便局員さんが収集にくるのではなく、施設の職員さんなどが取りまとめて郵便局のポストに投函しに行ってくれるものです(サイト内のカテゴリー表示は『非JP』となっています、JPとはJapanPost=日本郵便のことです)。
つまり、かなりきめの細かい情報を知れる、ということです。
収集時間もわかる
ポストマップにマッピングされているポストの情報の中には、収集時間が登録されているものもあります。
つまり、例えば夕方に「やばい、今日中に投函しないといけないんだ」と思い出したときに、まだ集荷に間に合うポストを探せるということです。
ポストの写真も載っている
さらに、ポストの写真(画像)が登録されているものもあります。つまり、ポストを探し歩いている時に見つけやすいということです。
ポストと一口に言っても形は色々です。中にはイメージしているより小さいものもあるでしょう。
そんなときは往々にして見落としてしまい、「あれ、ポスト見当たらないじゃん、この辺のはずなんだけど」という事態になりがちです。画像があればそのようなはめにならずに済みます。
日本郵便のサービスではない
ポストマップは日ごろほとんど意識しなくなったポストの情報が網羅されていて大変便利なのですが、このWebサービスを提供しているのは日本郵便ではありません。
ポストマップのサイトを見ると、運営元は『30maps.com』となっています。つまり、民間の有志が運営しているということです。
ユーザーが情報提供しているのでリアルタイム性が高い
全国のポストの情報を提供しているのは、登録しているユーザー、つまり一般の人たちです。
昨今は郵便物を出す機会はめっきり減っています。近所といえどもポストの場所を覚えている人はあまりいないでしょう。
ですので、ほとんどの人が郵便物を出す必要が生じた時に「あれ、この辺にポストってどこにあったっけ」という経験をしているはずです。
いわば今のあなたのような人達が、住所を調べたり、収集時間を調べたり写真を撮ったりしてその情報をあげてくれているということです。いわば多くの人の善意の結晶なのですね。
ですので、日本郵便のような大企業が運営する公式サイトと違い、情報の更新が頻繁に行われます。
ポストは一度設置されると半永久的にその場にあるわけではなく、撤去されたり、また新しい場所に設置されたりと、刻々と変わっていきます。
個人個人が情報を提供しているとそのような情報もすくい上げやすいため、常に最新に近い情報を見ることができます。
そして、あなたも情報提供者の側に回ることもできます。やり方は後ほど詳しくお話しします。
ポストマップの簡単な使い方
ここから、ポストマップの具体的な使い方をステップバイステップで解説していきます。と言ってもそんなに難しいことはありません。スマホをある程度使い慣れている人なら「これでいいのか、超楽じゃん!」と思えるくらいの簡単さです。早速使ってみましょう。
まずは次のURLをタップして、ポストマップへアクセスしましょう。
ボタンの使い方をまず知ろう
アクセスすると、『MAP』『COM』『LIST』などボタンが並んでいますね。このうちポストを探すのに使うボタンは『MAP』ボタンと『LIST』ボタンです。
ここで『MAP』ボタンと『LIST』ボタンについて知っておきましょう。それぞれタップすると最初に表示される画面は次のとおりです。
- MAPボタン:地図
- LISTボタン:登録されているポストの情報一覧
どちらにも検索窓があります。打ち込めるキーワードは次のとおりです。
- MAPボタン:住所
- LISTボタン:住所、施設名、建物名
MAPのほうはタップするとまず『位置情報へのアクセスを許可しますか?』と表示が出ますので問題ないなら『許可』をタップしましょう。
また、場所を移動したときには検索窓の左にあるボタンをタップすれば現在位置周辺の郵便ポストの情報がアイコンで表示されます。
ちなみに、MAPボタンで出てくる検索窓に、例えば施設名を入れても『見つかりませんでした』と表示されます。つまり、MAP表示の検索は住所でしかできないということです。
LISTの方の検索窓は『絞り込み検索』だと考えてください。つまり、入力したキーワードが登録されたポスト名と一部でも一致したものは全てヒットします。
また、検索窓の下に『都道府県』『アイコン』『ソート』の3つの絞り込み項目を指定できる窓があります。例えば『都道府県』で『東京都』を選ぶと東京都の郵便ポストだけを抽出して表示できます。
ポストのアイコンについて簡単に解説
MAPに表示されるポストのアイコンについても簡単に見ておきましょう。ポストマップに表示されるポストのアイコンは数種類あります。そのうち重要なのは次の2つです。
- ポストの形の赤のアイコン
- ポストの形の緑のアイコン
赤のアイコンは路上もしくはコンビニの店外(入口の脇など)に設置されているポストを表しています。
緑のアイコンは『コンビニの店内に設置されたポスト』です。コンビニと言っても、店内に郵便ポストが設置されているコンビニは次の2つです。
- ローソン(ローソンストア100を含む)
- ミニストップ
つまり、セブンイレブンやファミリーマートは店内にはポストがないため、赤いアイコンで表示される、ということです。
ポストマップを使った探し方は3パターン
探し方はどこを基準にするかにより3パターンあります。
- 現在の位置から探す(『MAP』ボタンをタップ)
- 住所から探す(『MAP』か『LIST』ボタンをタップ)
- 建物や施設名から探す(『LIST』ボタンをタップ)
以下解説していきます。
現在の位置から探す
まずは現在の位置からポストの場所を探す方法です。画面下の検索バーの左側にあるボタンをタップすると『位置情報へのアクセスを許可しますか?』と表示が出ますので『許可』をタップします。
すると現在位置を読み取り、今あなたがいる場所の周りにあるポストの場所をすぐに表示してくれます。googleマップのような地図と、ポストのアイコンが表示されていますね。
また、移動しながらの場合は一番下の検索窓の左側のボタンをタップすれば表示が更新されます。
後は画面を拡大して位置を確認してそこに向かうだけです。例えば、出張などで未知の場所にいる場合でもすぐにポストの場所を探すことができます。
手順をまとめるとたった3ステップです。
- ポストマップのサイトにアクセス
- 『MAP』または一番下の検索バーの左側にあるボタンをタップ
- ポストの場所がアイコンで表示される
以上で終わりです。ほんの数十秒から数分で終わります。
ちなみに、スマホ版のポストマップをPCに表示させることもできます。その場合はPCのある場所(例えば自宅)をgoogleが認識してその住所地の近所のポストが表示されます。
筆者が試しにスマホ版のページをPCで表示させてGPS検索をしてみたところ、しっかりと自宅周辺のポストが表示されました。
住所から探す
「位置情報にアクセスされるのがあまり好きじゃないんだが」というあなたは、住所から探すのがいいでしょう。
「でも、家や会社ならともかく、移動中に住所なんかわからないよ」というときでも簡単に住所がわかる設備があります。自動販売機です。
自動販売機の住所の掲示は、事故や火災を発見した時にその場でケータイから警察や消防に連絡をできるようにするため、2005年から順次行われています。
100%とは言い切れない部分もありますが、自販機を見れば今あなたがいる場所の住所が正確にわかります。その住所をポストマップの検索窓に打ち込むだけで現在地周辺のポスト情報がすぐに表示されます。もちろん住所がわかっている場合はそのまま打ち込んでもらえればOKです。
手順は次の4ステップです。
- 今いる場所の住所を確認する
- ポストマップにアクセスし、右上のボタンの中から『MAP』をタップ
- 検索窓に住所を入力してタップ
- ポストの場所がアイコンで表示される
注意点としては、住所はなるべく正確に打ち込むということ。その方がマップ上の表示範囲が狭くなるため、ポストを探す時間が短くて済むでしょう。
施設、建物から探す
施設や建物からでも検索が可能です。例えばコンビニやスーパーの名前です。『セブンイレブン』『ファミリーマート』『イオン』などと打ち込んで検索すれば、ポストが設置されているそれらの商業施設がすぐに表示されます。
また、「東京スカイツリ―」などの具体的な施設名や「第二公園」などの抽象的な名前でも、登録されているポスト名にそのワードが含まれていれば表示されます。
手順は次の4ステップです。
- 今いる場所の近くにある施設か、探したい施設を決める
- ポストマップにアクセスし、右上のボタンの中から『LIST』をタップ
- 検索窓に施設名を入力してタップ
- ポストの場所がアイコンで表示される
注意点としては、施設名は私たちが普通にネットで検索するときのキーワードと同じということです。つまり、完全に一致したキーワードは全て結果に出てきてしまいます。
例えば『イオン』で検索すると、『ラ〈イオン〉ズマンション亀有向かい』が結果に含まれるということです(筆者が試したところ実際に出てきました)。結果に余計なものが混じるので少し面倒くさいです。
また、裏ワザ的な使い方としては、近くのコンビニやショッピングモールを探すのにも使えます。ポストがある店舗限定ですが、昨今はほとんどのコンビニなどにはポストがありますから、例えば旅先でコンビニを探したいときなどに、二次的な使い方として覚えておくと役に立つでしょう。
ユーザー登録をしてマッピングしてみよう
前の方で少し触れましたが、ポストマップにはあなたがポストの情報を登録することもできます。この双方向性があったからこそ、ポストの登録率が98%という、国内にあるポストの情報をほぼ網羅するまでになったといえます。
いってみれば、ポストのSNSのようなものです。ポストマップというサイト自体が、ユーザーが誰に言われるでもなく自主的に「ポストがここにあるよ」という情報をシェアし合っているということです。
あなたも時間があるときは、なにげなく見かけたポストの情報をシェアしてみることをオススメします。例えば写真を撮って、インスタグラムに上げる感覚で投稿してみる、などです。あなたの上げた情報が誰かの役に立っていると考えるとうれしい気持ちになるでしょう。
ユーザー登録は簡単にできる
まずはポストマップにユーザー登録をしましょう。まずはポストマップのユーザー登録のページにアクセスします。
まずはメールアドレスを入力して『送信する』ボタンをタップするだけです。ほどなく入力したメールアドレスに『[ポストマップ] ユーザー登録』という件名のメールが送られてきます。
メールを開くと、登録用のURLが貼ってありますのでタップして登録ページへ飛びます。登録ページには、ユーザー名とパスワードを入力する欄がありますので入力していきます。個人情報を詳しく入力する必要もないので構えずサクサク進めましょう。
下の方の『利用規約・プライバシーポリシーを確認する』は、興味があれば見てみても損はありません。
一通り作業が終わったら『登録する』をタップして終わりです。お疲れさまでした。
マッピングの方法はこちらのリンクを参照してください。
まとめ
昨今はポストを利用する機会はほとんどなくなってしまいました。各種の登録書類などもほとんどがネットで完結します。ポストのお世話になるのはせいぜい年賀状を出すときくらいでしょう。
しかし、書類などを郵送する機会は急に訪れます。昔はポストを探してひたすら歩きまわる必要がありましたが、今はスマホかPCがあればすぐにポストの場所がわかるようになりました。
この記事を読み終えてもらったら、ポストマップをブラウザにブックマークしておいていつでも使えるようにしておくことをおススメします。今後郵便を出す時に困ることがなくなるでしょう。
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