引き出しなどを掃除すると、意外と出てくるのが未使用の切手。以前まとめ買いしていた分など、結構な枚数が出てきたりするんですよね。
しかも、それが52円切手や80円切手など、郵便料金が改定される前の古い切手だったりして、今となっては不要な切手ばかり…。
とはいえ、切手は現金と同様の価値があるものなので、そのまま放置するのはもったいないですよね!
そこで、不要な切手や大量に余ってしまった切手を郵便局で交換してもらう方法を徹底解説します。
交換手数料や、交換する以外の使い道など、上手な活用方法を詳しく探っていきますよ。不要な切手、余った切手も、ムダなく使っていきましょう!
郵便局で不要な切手を交換してもらう方法と手数料
「引き出しから切手がたくさん出てきたけど、古いものばかりだった。」
冒頭でもお伝えした通り、古い切手でも使えないことはありませんが、郵便料金改定前の切手だったりすると、デザインが古かったり、不足金額が生じて複数枚の切手を封筒に貼らなければならなかったりして…、なんだか使いにくいですよね。
『日本郵政公式ホームページ』に記載の通り、切手は一度購入してしまうと、使わなかったからと言って、現金で払い戻してもらうことができません。
使いにくいし、払い戻せないとなると、せっかく見つかった切手も、そのまま引き出しの中で眠ることに…。
いいえ!そんな不要な切手は、ぜひ郵便局へ持って行きましょう!切手の額面に応じて違う切手と等価交換してもらうことができますよ。
切手の交換方法
不要な切手の交換方法はとても簡単です!郵便窓口で切手を差し出し、別の切手と交換したい旨を伝えればOK。
基本的に、切手の額面の大きさによる等価交換となりますが、切手の額面だけでは足りない場合、切手と現金を併用することもできます。
- 原則、切手の額面に応じた等価交換
※切手だけでは足りない場合、現金との併用も可能
ちなみに、切手を交換する際には手数料がかかるので要注意!手数料は少しわかりにくいので、次の項で詳しく確認していきましょう。
切手交換にかかる手数料
不要な切手を額面の違う切手と交換する場合、郵便局に差し出す切手1枚につき5円の手数料がかかります。
尚、差し出す切手が1枚当たり10円未満の場合、手数料は切手の合計金額の半額(円単位で切り捨て)となります。
- 差し出す切手が10円以上の切手:切手1枚につき5円
⇒手数料計算:差し出す切手の枚数×5円 - 差し出す切手が10円未満の切手:切手の合計金額の半額
⇒手数料計算:差し出す切手の合計金額÷2(円単位切り捨て)
切手の交換手数料は少々複雑です。そこで、不要な80円切手5枚・不要な2円切手5枚を交換したい場合について考えてみましょう。
まず、不要な80円切手5枚を交換する場合にかかる手数料は、差し出す切手5枚×5円で25円となります。
続いて、不要な2円切手5枚を交換する場合にかかる手数料は、切手の合計金額10円÷2で5円となります。
- 80円切手5枚の交換手数料:25円
- 2円切手5枚の交換手数料:5円
もし、この不要な80円切手5枚と2円切手5枚を全て使って82円切手に交換したい場合、手数料30円を支払うことで82円切手5枚と交換してもらえます。
- 不要な80円切手5枚と2円切手5枚:82円切手5枚と交換可能
※手数料30円
切手を交換する際の計算方法は下記を参照してください。
- 不要な切手の合計金額:410円
⇒80円切手×5枚=400円と2円切手×5=10円を合わせると410円 - 交換したい82円切手5枚分の合計金額:410円
⇒82円切手×5=410円 - 交換手数料:30円
⇒25円+5円=30円
手数料計算は少し分かりにくいですが、一度押さえてしまえば簡単ですよ。手数料計算をする際は、郵便局へ差し出す切手の枚数がポイントになります。
手数料は現金または切手での支払いが可能
ちなみに、切手を交換する際にかかる手数料は、現金の他、切手で支払うこともできます。
電話で郵便局へ確認したところ、交換手数料は切手での支払いが可能であると丁寧に解説していただけました。
- 交換手数料:現金払いと切手払いの両方が可能
つまり、上記の例(80円切手5枚と2円切手5枚⇒82円切手5枚に交換)でかかる手数料30円も、30円分の切手で支払うことができます。
不要な切手がたくさんあるのなら、必要な切手と交換し、さらに、手数料も切手で支払うなど、上手に利用していきましょう!
注意!額面の小さい切手の大量交換は手数料負担増
不要な切手を必要な切手に交換できるなんて、とても便利ですよね。
ただし、基本的に郵便窓口へ差し出した切手の枚数×5円の手数料がかかってしまうので、小さい額面の切手を大量に交換する場合は注意が必要です。
「余った切手をムダにしないために交換したのに、かなりの手数料がかかってしまった…。」というように、かえって損をしてしまうことも。
例えば、不要な100円切手10枚を1,000円切手に交換すると、手数料は10枚×5円で50円かかってしまいますが、不要な1,000円切手を100円切手10枚に交換してもらう場合、手数料は1枚×5円でたった5円しかかりません。
- 100円切手10枚を1,000円切手1枚に交換:手数料50円
- 1,000円切手1枚を100円切手10枚に交換:手数料5円
このように、額面の小さい切手を交換すると、その分手数料負担が増えてしまうのです。
「なるべくなら、余計な手数料は払いたくない…。」これが本音ですよね。
さらに、「せっかく手数料を払って別の切手に交換しても、あまり使う機会がない…。」なんてことも。
実は、不要な切手や余った切手は、違う額面の切手に交換すること以外にも、便利な使い道があるんですよ。
そこで、次の項で不要な切手のさらなる使い道について確認していきましょう。
切手の購入場所は以下の記事で詳しく紹介しています。(交換は郵便局以外でできません)
切手は封筒に貼る以外にも使用できる!
切手と言われると、封筒やハガキに貼って使うイメージですよね。そのため、古い切手が見つかっても、「ちょっと使いにくい…。」「使う機会がない…。」と感じてしまいがちです。
しかし、切手には封筒やハガキに貼る以外にも、次の通り便利な使い方があるんですよ!
- 普通郵便やゆうパックの運賃に充てる
- 切手以外のものと交換する
これらの使い方をマスターすれば、余った切手、不要な切手も有効活用できるはず!早速詳細をみていきましょう。
普通郵便やゆうパックの運賃に充てる
切手は、普通郵便やゆうパックなど、郵便局が提供する一部サービスの運賃として充てることができます。
切手で支払いができる主な郵便サービスは次の通りです。
切手を上記のような郵便料金に充てる場合、額面100%で使え、さらに手数料は一切かかりません。
- 切手の額面100%で使用可能
- 手数料なし
そのため、不要な切手があるなら、手数料を払って別の切手に交換するよりも、郵便料金に充当した方が断然お得!
手紙や荷物を送る予定がある場合、着払いで届くゆうパックがあるような場合は、ぜひ余っている切手をどんどん使って支払ってしまいましょう!
尚、ゆうパックはローソン・ミニストップ・セイコマートなど、日本郵政と提携している一部コンビニで差し出すことができますが、これらのコンビニでは切手払いができませんので注意してくださいね。
- ゆうパック取り扱いコンビニ:切手払い不可
郵便料金に切手を充てたい場合は、必ず郵便局を利用しましょう。
切手以外のものと交換する
「せっかく交換するなら、切手とは別のものに交換したい。」
普段、切手を使う機会が少ない場合には、手数料を払ってまで違う額面の切手に交換しても、あまり意味がありませんよね。できれば、利用頻度の高い別のサービスと交換したいものです。
実は、『日本郵政公式ホームページ』に記載の通り、切手は下記のサービスとも交換することが可能なんですよ。
切手同士の交換同様、切手の額面による等価交換となり、不足分は現金と併用することもできます。
また、切手を上記サービスのいずれかと交換する際も、郵便局に差し出す切手1枚につき5円の手数料がかかります。もちろん、手数料は切手でも支払い可能ですよ。
- 原則、切手の額面に応じた等価交換
※不足分は現金で支払うことが可能 - 交換手数料:差し出す切手1枚につき5円
※手数料は切手での支払いが可能
不要な切手は、他の使えるサービスに交換してどんどん有効活用していきましょう!
ちなみに、はがきやレターパックなどは一部コンビニでも販売されていますが、コンビニでは切手との交換ができません。
- 切手交換:コンビニ不可
切手を他のサービスと交換したい場合は、必ず郵便局へ行きましょう!
郵便局以外でも切手を買い取ってもらうこともできる!
すでにお話した通り、基本的に切手は現金で払い戻してもらうことがきません。しかし、それは郵便局での話。郵便局以外のお店などを利用すれば、切手を買い取ってもらうことができるんです。
「切手がたくさんあるけれど、郵便はほとんど使わない…。」
「切手を他のサービスに交換するより、換金した方がうれしい。」
そんな場合は、下記の場所で切手を換金するのも良策です。
- 切手買取専門店
- 金券ショップ
- ネットオークションやフリマアプリ
それぞれを簡単にみていきましょう。
金券ショップ
金券ショップとは、金券類全般(切手・商品券・ビール券・ギフト券など)を買い取って販売しているお店のことで、もちろん切手も買い取ってもらうことがきます。
基本的に、20枚つづり、100枚つづりとなっている1シート単位の切手であれば高めに買い取ってもらうことができ、買取価格の相場は、お店によっても異なりますが額面の70~90%程度となっています。
尚、切手をバラで売る場合、相場はより下がります。
- 切手1シートの相場:70~90%程度
※バラで売ると相場はより下がる
例えば、ホームページに買取価格の一覧表が記載されている『つくばや質店』をみてみると、2019年4月現在、52円切手1シート(100枚つづり)を、額面の86%で買い取ってもらえますよ。
お店ですぐに換金してもらえるのも金券ショップの魅力です。ぜひ、不要な切手が大量になるなら、お近くの金券ショップを訪れてみてくださいね。
切手買取専門店
切手買取専門店とは、その名の通り、切手を専門に買い取って販売しているお店のことです。
切手に関する深い知識を持った切手のプロが査定するので、プレミア切手などがあれば高値で買い取ってもらうことも可能ですよ。
切手の買取価格相場は、1シートで額面の80~90%程度、バラで~70%程度となっています。
- 切手1シートの相場:80~90%程度
- 切手バラの相場:~70%程度
例えば、ホームページ上に買取価格の一覧表が記載されている切手買取専門店『ネオスタ』をみてみると、2019年4月現在、50~79円の切手1シートを額面の84%で買い取ってもらうことができます。
また、無料の宅配買取サービスや出張買取サービスがあるのも切手買取専門店の魅力。お店が近くに無い場合、切手が大量にあって外に持ち出すことが困難な場合でも、気軽に利用できますよ。
- 宅配買取サービスや出張買取サービスも有り
⇒基本的に送料・箱代・出張費・査定料などは全て無料
自宅にいながら無料で買取手続きが出来るなんてとても便利ですよね。
ネットオークションやフリマアプリ
切手を換金したいなら、ネットオークションやフリマアプリに出品する方法もあります。
ネットオークションやフリマアプリの魅力は、スマートフォンやパソコンを使えば、いつでもどこでもすぐに切手を出品できる手軽さ。
希少価値の高いプレミア切手なら、額面をはるかに上回る金額で落札される可能性もあります。
ただし、ネットオークションやフリマアプリを利用する場合、基本的に普通切手は安値でしか売れない、いつ買い手がつくか分からない、などといったデメリットもありますので注意しましょう。
「出来るだけ早く切手を換金したい!」という場合は、金券ショップや切手買取専門店を利用することをオススメします。
まとめ
不要な切手があるのなら、家の中でそのまま放置していてはもったいないですよ!
郵便局へ切手を持っていき、手数料を支払えば、額面の異なる切手やハガキ、レターパックなど必要なものへと交換することができます。さらに、手数料不要で普通郵便やゆうパックなどの運賃に充てることも可能なんです。
現金同様の価値がある切手。ぜひ、ムダなく有効活用していきましょう!
ただし、郵便局では切手を払い戻してもらうことができません。不要な切手を換金したい場合は、金券ショップ・切手買取専門店・ネットオークションなどを上手に利用してみてくださいね。
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