封筒に切手を貼るだけで、すぐに送れる手軽な普通郵便。
一番小さいサイズで82円から送れる送料の安さも魅力で、手紙や書類を送付する他、ヤフオクやフリマアプリなどでちょっとした商品を発送する際にも便利な郵送サービスですよね。
しかし、デメリットが一つ。普通郵便には、発送後の配達状況を確認できる追跡サービスが付いていないんです。
そのため、10日経ってもまだ届かない、というような事態が発生するとかなり困ってしまうことに…。
そこで、普通郵便を利用したものの、宛て先に届かなかった場合の対処法を徹底解説します。郵便局への調査依頼方法もご説明しますよ。万が一の時にぜひお役立てください。
普通郵便に追跡サービスは付帯していない!
郵便物に割り当てられた追跡番号を基に、現在の郵便物の配達状況を確認できる便利な『郵便追跡サービス』。配達完了までの情報をしっかり把握できるので、この追跡サービスを利用できると、とても便利ですよね。
しかし、冒頭でもお伝えした通り、普通郵便には追跡サービスが付帯されていません。
- 普通郵便:追跡サービスの付帯なし
そのため、送ったはずの郵便物が届かない、といった事態が発生しても、自分でその郵便物の行方を追うことができないんです。
とは言え、「届かないのなら仕方がない。」と何もせずに諦めたくはないですよね。
普通郵便が届かない場合はどうすればよいのか、次の項で対処方法を確認していきましょう。
普通郵便が届かない時は調査依頼を行おう!
日本郵政ホームページの『よくあるご質問・お問い合わせ』に次のQ&Aが記載されています。
Q.届くはずの郵便物等が届きません。どこに問い合わせたらいいですか?
A.調査制度がありますので、最寄りの郵便局へご相談ください。郵便物等の流れに沿って関係する郵便局を調査し、その結果をお知らせします。
また、国内から国内あてに差し出された郵便物等につきましては、下記のページからのお申出も受け付けております。
上記の通り、発送した普通郵便が宛て先へ届かない場合は、郵便局に無料で調査依頼をすることができるんですよ。
調査依頼すると、まず配達担当郵便局へ連絡が行き、中継した郵便局、引き受けた郵便局と、普通郵便が通過したポイントごとに調査が行われます。
調査依頼は、最寄りの郵便窓口へ依頼することも出来ますし、電話やインターネットから依頼することも可能です。
- 郵便窓口
- お客様サービス相談センターへの電話
- インターネット
尚、調査依頼する際には、下記のような情報が必要となります。
- 差出場所(または投函した郵便ポストの場所)
- 差出日時
- 差出人の住所・氏名
- 受取人の住所・氏名
- 郵便の種類(普通郵便など)
- 郵便物の特徴(封筒の大きさ・形・色・中身など)
これらは、郵便事故調査をする上で極めて大切な情報です。郵便局側へできるだけ詳しく伝えられるように、事前にしっかり準備しておきましょう。
それでは、調査依頼方法を一つずつご説明していきますね。
郵便窓口へ調査依頼する
郵便窓口で調査依頼する場合は、本人確認のできる書類を持って普通郵便を差し出た郵便局へ行きましょう。
窓口で調査依頼したい旨を伝えると、『郵便物等事故申告受付票』を渡されるので、必要事項を記入し提出してください。
また、普通郵便を窓口へ差し出したのではなく、ポストへ投函した場合は、そのポストに記載されている管轄郵便局へ連絡してくださいね。
- 普通郵便を差し出した郵便局の窓口で調査依頼する。
※ポスト投函した場合は、ポストの管轄郵便局へ依頼してください。 - 『郵便物等事故申告受付票』を記入して提出する。
※『本人確認書類』の提出が求められる場合があるので、免許証などを持っていきましょう。
調査結果は、電話や書面にて通知されます。尚、調査には1週間~1ヶ月程度かかりますので、時間がかかってしまうことを受取人へ伝えておきましょう。
お客様サービス相談センターへ電話して調査依頼する
普通郵便を差し出した郵便局やポストの管轄郵便局が遠い場合、営業時間外の場合などは、日本郵政の『お客様サービス相談センター』へ電話して調査依頼しましょう。
- 固定電話:0120-23-28-86
⇒通話料無料
※携帯電話の場合は使用不可 - 携帯電話:0570-046-666
⇒通話料有料 - 英語受付:0570-046-111
⇒通話料有料
上記の電話番号にかけると、音声案内が始まります。案内に従って『郵便物が届かない・破れている・誤って他人宛ての郵便物が配達されたなどのご連絡』の番号を選択すると、オペレーターにつながり、調査依頼を受け付けてくれます。
- 『お客様サービス相談センター』へ電話する。
- 音声案内に従って、『郵便物が届かない・破れている・誤って他人宛ての郵便物が配達されたなどのご連絡』の番号を選択する。
- オペレーターに調査依頼する。
郵便窓口で調査依頼した場合には、本人確認の書類や『郵便物等事故申告受付票』などの記入が必要とご説明しましたが、電話で調査依頼した場合、それらは不要です。
『お客様サービス相談センター』のオペレーターが普通郵便を差し出した管轄郵便局へ転送してくれるので、調査に必要となる詳しい情報を伝えてください。
電話で調査依頼した場合も、結果は郵便局からの電話や書面にて通知があります。調査には1週間~1ヶ月程度かかってしまうので、時間がかかることを受取人へ伝えておきましょう。
インターネットで調査依頼する
日本郵政ホームページ内の『郵便物等が届かないなどの調査のお申出』から、インターネット上で調査依頼することも可能です。
- 日本郵政ホームページの『郵便物等が届かないなどの調査のお申出』にアクセスする。
- 画面の指示に従い、調査依頼内容、差出人と受取人の住所・氏名など必要事項を入力し、送信する。
調査依頼すると、調査受付番号とパスワードが発行されます。
- 調査受付番号
- パスワード
『郵便物等調査状況のご照会』のページで、調査結果を照会する際に必要となりますので、この調査受付番号とパスワードは大切に保管しておきましょう。調査結果は、電話や書面でも通知されますよ。
また、何度もお伝えしている通り、調査には1週間~1ヶ月程度時間を要します。ある程度時間がかかってしまうことを受取人へしっかり伝えておきましょう。
普通郵便に付帯できるオプションサービス
封筒に切手を貼るだけですぐに送れる手軽さと、安価な送料が魅力の普通郵便ですが、追跡ができないこと以外にも、次の通り、いくつかのデメリットがあるんです。
- 補償が付いていない
- 配達に時間がかかる場合がある
- 配達日の指定ができないなど
「普通郵便を追跡したい!」
「普通郵便に補償をつけて大切に送りたい!」
しかし、このような場合には、普通郵便にオプションサービスを付けることで上記のデメリットを補うことができるんですよ。
そこで、ここからは、普通郵便に付帯できる主なオプションサービスについて詳しく確認していきましょう。
- 特定記録
- 書留
- 速達
- 配達時間帯指定郵便
- 配達日指定
- 代金引換など
それでは、それぞれのオプションについてご説明していきますね。
特定記録
『特定記録』は、郵便物やゆうメールの引受けを記録するサービスのことです。配達の際は受取人の郵便ポストへ届けられます。
また、特定記録には『郵便追跡サービス』も付いているので、普通郵便を追跡したい場合にはオススメのオプションですよ。ただし、補償はついていませんので注意してください。
- 配達方法:ポスト投函
- 郵便追跡サービス:あり
- 郵便物の補償:なし
特定記録の利用料金は、基本の郵便料金に下記の特定記録料金がプラスされます。
- 特定記録料金:+160円
例えば、重さ100gまでの『定形外郵便物(普通郵便)』に特定記録を付けて送る場合、基本の郵便料金140円に速達料金160円がプラスされるので、送料は300円となります。
- 100gの定形外郵便物に特定記録を付けた場合の送料:300円
⇒基本の郵便料金140円+特定記録料金160円
確実に普通郵便を発送した証拠として差し出し記録を残したい場合、送った普通郵便の追跡をしたい場合などには、ぜひ特定記録を利用しましょう。
特定記録郵便については『特定記録郵便の正しい出し方や料金を解説|追跡や簡易書留の違いもわかりやすく紹介』の記事で詳しく紹介しています。
書留
『書留』は、引き受けから配達までの郵便物の送達過程が記録され、万が一郵便物が壊れたり届かなかった場合には、差し出し時に申し出た損害要償額の範囲内で実損額が賠償されるサービスのことです。
曜日に関係なく配達されるので、日・祝日でもしっかり送り届けてもらえますよ。
また、書留には『郵便追跡サービス』が付いているので、発送から到着までの配達状況をパソコンやスマートフォンから随時追跡可能!
さらに、受取人には直接手渡しで配達され、その際は受領印や署名が必要となる、とても安心できる郵送方法なんです。
- 配達方法:対面配達
※受領印または署名が必須 - 郵便追跡サービス:あり
- 郵便物の補償:あり
尚、書留には、一般書留・現金書留・簡易書留の3種類があるので、用途に合わせて使い分けてくださいね。
- 一般書留
⇒引き受けから配達までの送達過程を記録。万が一、郵便物等が壊れたり届かなかった場合には実損額を賠償。 - 現金書留
⇒現金を送付する場合専用の一般書留。 - 簡易書留
⇒一般書留に比べて料金が割安。万が一の場合の賠償額は、原則5万円までの実損額。
書留の利用料金は、基本の郵便料金に下記の書留料金がプラスされます。
書留料金 | |
---|---|
現金書留 | 損害要償額1万円まで:+430円 ※1万円以上50万円までは、5,000円増えるごとに+10円 |
一般書留 | 損害要償額10万円まで:+430円 ※10万円以上500万円までは、5万円増えるごとに+21円 |
簡易書留 | 損害要償額5万円まで:+310円 |
普通郵便に補償と追跡サービスをつけて大切に送りたい場合は、ぜひ書留を上手に利用していきましょう!
速達
『速達』は、配達日数が通常よりも半日~1日程度早くなるサービスのことです。
曜日に関係なく配達されるので、日・祝日でもしっかり送り届けてもらえますよ。
ただし、速達は宛て先のポストへの投函で補償はなし。さらに、『郵便追跡サービス』も付いていませんので注意してください。
- 配達方法:ポスト投函
- 郵便追跡サービス:なし
- 郵便物の補償:なし
速達の利用料金は、基本の郵便料金に下記の速達料金がプラスされます。
速達料金 | |
---|---|
250gまで | +280円 |
1kgまで | +380円 |
4kgまで | +650円 |
普通郵便を急いで送り届けたい場合は、ぜひ速達を利用しましょう!
配達時間帯指定郵便
『配達時間帯指定郵便』は、郵便物のお届け時間帯を午前・午後・夜間の3区分から指定できるサービスのことです。
- 午前:8:00~12:00
- 午後:12:00~17:00
- 夜間:17:00~21:00
また、配達時間帯指定郵便は郵便追跡サービスが付帯!受取人へは、基本的に手渡しで配達されるので安心です。
ただし、補償は付いていません。補償を付けたい場合は、さらに一般書留、現金書留のオプションを追加してくださいね。
- 配達方法:原則対面配達
※不在の場合はポスト投函 - 追跡サービス:あり
- 郵便物の補償:なし
配達時間帯指定郵便の利用料金は、基本の郵便料金に下記の配達時間帯指定郵便料金がプラスされます。
配達時間帯指郵便定料金 | |
---|---|
250gまで | 330円 |
1kgまで | 430円 |
4kgまで | 700円 |
普通郵便を受取人の都合に合わせて送り届けたい場合などには、ぜひ配達時間帯指定郵便を利用しましょう。
配達日指定
配達日指定は、日・祝日を含め、差出人が指定した日に郵便物を配達してもらえるサービスのことです。
受取人の都合に合わせて送り届けることができるので、とても便利ですよね。
ただし、配達日指定は、基本的に宛て先のポストへの投函で補償はなし。さらに、郵便追跡サービスはついていませんので注意してください。
- 配達方法:ポスト投函
- 郵便追跡サービス:なし
- 郵便物の補償:なし
配達日指定の利用料金は、基本の郵便料金に下記の配達日指定料金がプラスされます。
配達日指定料金 | |
---|---|
平日指定 | +31円 |
日・祝日指定 | +210円 |
「必ず土曜日に届けたい。」など、確実に届けて欲しい日にちが決まっている場合などには、ぜひ配達日指定を利用しましょう。
代金引換
代金引換は、配達の際、郵便物や荷物と引き換えに、差出人が指定した代金を受取人から預り、ゆうちょ銀行を含む日本全国の金融機関の口座へ振り込んでくれるサービスのことです。
郵便物と引き換えに代金を受け取るので、配達方法はもちろん手渡し、郵便追跡サービスも付いていて安心ですよ。
ただし、郵便物の補償はありません。補償を付けて送りたい場合は、書留のオプションをつける必要があります。
- 配達方法:対面配達
- 郵便追跡サービス:あり
- 郵便物の補償:なし
代金引換の利用料金は、基本の郵便料金に下記の代金引換料金がプラスされます。
- 代金引換料金:+260円
尚、代金引換には、上記の利用料金(基本の郵便料金+代金引換料)の他、受取人から預かった代金を口座へ送金する際の振込手数料がかかります。
さらに、場合によっては印紙代や一般書留のオプションを追加することが必須となりますよ。
- 口座への振込手数料
- 印紙代
⇒1件あたりの引換金額(受取人に請求する金額)が税抜5万円以上の場合に必須 - 一般書留料
⇒引換金額が30万円を超える場合に必須
代金引換は、「郵便物の代金が振り込まれない!」「郵便物が届かない!」といった、差出人・受取人双方でよく起こりがちなトラブルを未然に防ぐことができる安心感のあるサービスです。
代引きについては以下の記事でそれぞれ詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。


郵便局が提供している追跡できるサービス
前項でご説明した様々なオプションを付けることで、普通郵便でも追跡ができたり補償が付いたりと、とても便利に発送することができますよね。
しかし、ここでもデメリットが一つ。送料の安さが魅力でもある普通郵便ですが、日本郵政ホームページの『定形郵便物・定形外郵便物の料金』に記載の通り、発送する郵便物の重さやサイズが大きくなると金額がグンと跳ね上がります。
そこに、オプションを付けるとなると、送料だけでかなりの金額となってしまうんです。
例えば、1kgの定形外郵便物/規格内(普通郵便)に差し出し記録が残せて追跡のできる特定記録のオプションを付けると、基本の郵便料金570円に特定記録料金160円がプラスされるので、送料は730円にもなってしまいます。
- 1kgの定形外郵便物に特定記録を付けた場合の送料:730円
⇒基本の郵便料金570円+特定記録料金160円
「郵便物の追跡はしたいけれど、送料は安く押さえたい!」
これが本音ですよね。
実は、普通郵便とは別に、追跡サービスが最初から付帯されている郵送サービスがあるんですよ。
上記のサービスを利用すれば、普通郵便よりもお得に便利に送れる場合があります。
そこで最後に、郵便局が提供している最初から追跡サービスが付帯された主な郵送サービスについて詳しくご紹介します。
レターパックライト/レターパックプラス
レターパックライト/レターパックプラスは、A4サイズ・4kgまで全国一律料金で、信書も送付可能な、専用封筒を利用する郵送サービスです。
レターパックライト/レターパックプラスの専用封筒は、郵便窓口・郵便局のネットショップ・コンビニなどで購入でき、封筒に追跡番号が印字されているので、オプションを付けることなく郵便追跡サービスが利用できますよ。
- レターパックライト/プラスの料金:360円/510円
⇒専用封筒は、便窓口・郵便局のネットショップ・コンビニなどで購入可能 - サイズ:340mm×248mm(A4ファイルサイズ)
- 重さ:4kg以内
- 追跡サービス:あり
尚、レターパックライトとレターパックプラスの違いは、下記の表の通り、料金とサービス内容です。
レターパックライト | レターパックプラス | |
---|---|---|
料金 | 360円 | 510円 |
厚さ制限 | 3cm以内 | 制限なし |
差出方法 | ポスト投函 郵便窓口への差し出し |
ポスト投函 郵便窓口への差し出し 集荷(無料) |
配達方法 | ポスト投函 | 対面配達 ※受領印または署名が必須 |
A4クリアファイルサイズ(340mm×248mm)・4kg以内の荷物を追跡して送りたい場合には、ぜひオススメの郵送サービスですよ。
レターパックライト/レターパックプラスの追跡方法は『レターパックライトやレターパックプラスの追跡方法|それぞれの違いや番号の確認方法も解説!』の記事で詳しく解説しています。
クリックポスト
クリックポストは、自宅で簡単に、運賃支払手続きとあて名ラベル作成ができ、全国一律185円で荷物を送れる郵送サービスです。
送れるものは、長辺34cm・短辺25cm・厚さ3cm以内のサイズで、重量1kg以内の小型商品。追跡番号が付いているので、オプション不要で郵便追跡サービスが利用できますよ。
- クリックポストの送料:185円
- サイズ:長辺34cm・短辺25cm・厚さ3cm以内
- 重さ:1kg以内
- 追跡サービス:あり
ちなみに、クリックポストを利用するには、下記の事前手続きが必要となります。
Q.クリックポストを利用するに当たっての事前手続きはありますか。
A.次の手続きが必要となります。
(1)Yahoo! JAPAN ID/Yahoo!ウォレットを利用する場合
Yahoo! JAPAN IDの取得
クリックポストWebサイトには、Yahoo! JAPAN IDでログインしていただきます。
Yahoo!ウォレット(クレジットカード払に限ります。)の利用登録
クリックポストの運賃は、Yahoo!ウォレットによりお支払いいただきます。(2)Amazonアカウント/Amazon Payを利用する場合
Amazonアカウントの取得
クリックポストWebサイトには、Amazonアカウントでログインしていただきます。
Amazon Pay(クレジットカード払に限ります。)の利用登録
クリックポストの運賃は、Amazon Payによりお支払いいただきます。
また、『クリックポスト』のサイトから自分で宛て名ラベルの作成と印刷をするので、原則、インターネット環境とパソコン(スマホでも作成可)、プリンターが揃っていることが前提となります。
- インターネット環境
- パソコン(スマホでも可)
- プリンター
事前登録や利用環境など、いくつか条件のあるクリックポストですが、追跡サービス付きで全国一律185円の送料はかなり魅力。小さめの荷物を追跡して送りたい場合には、間違いなくオススメの郵送サービスです。
クリックポストの追跡方法は『クリックポストの追跡方法|反映にかかる時間や確認すべき番号も解説!』の記事で詳しく解説しています。
ゆうパケット
ゆうパケットは、厚みの少ない小さな荷物をより簡単な作業で送りたい場合に相性抜群の郵送サービスです。
送れるものは、長辺34cm以内、厚さ3cm以内で、長辺・短辺・厚さの合計が60cm以内のサイズ、さらに重量1kg以内の小型商品。
料金は、荷物の厚さに応じて次の3段階で設定され、それぞれ郵便追跡サービスが付帯されています。
- 厚さ1cm以内:250円
- 厚さ2cm以内:300円
- 厚さ3cm以内:350円
- サイズ:長辺・短辺・厚さの合計が60cm以内(長辺34cm以内、厚さ3cm以内)
- 重さ:1kg以内
- 追跡サービス:あり
ゆうパケットの利用方法はとても簡単ですよ!最寄りの郵便局で『専用宛て名シール』を受け取り、必要事項を記入して、切手と一緒に荷物に貼れば発送準備完了。後は、ポストへ投函するだけでOKです。
- 郵便局で『専用宛て名シール』を受け取る。
- 『専用宛て名シール』に必要事項を記入する。
- 荷物に『専用宛て名シール』と切手を貼ってポストへ投函する。
ゆうパケットは、ポスト投函OKで、さらにお届け先の郵便ポストまでの配達です。差出人にとっても受取人にとっても、手軽に利用できる点が魅力ですよね。
ちなみに、『日本郵便アプリ』を使えば、スマートフォンから手書き不要で宛て名ラベルが作成できますよ。詳細は、『日本郵政ホームページ』を確認してみてくださいね。
ゆうパケットとクリックポストの違い
「ゆうパケットとクリックポストの違いが分からない…。」
ところで、小さなの荷物を発送する際に便利なゆうパケットですが、前項でご説明したクリックポストとサービス内容がとても似ていますよね。
比較項目 | ゆうパケット | クリックポスト |
---|---|---|
料金 | 250円~ | 185円 |
サイズ | 長辺・短辺・厚さの合計が60cm以内 ※長辺34cm以内・厚さ3cm以内 |
長辺34cm以内、短辺25cm以内 厚さ3cm以内 |
重量 | 1kg以内 | 1kg以内 |
上記の通り、料金は違うのに、発送可能な荷物のサイズも重量もほぼ同じ。そして、ゆうパケットもクリックポストも追跡サービス付きです。
これでは、クリックポストの方が断然お得に思えますが、ゆうパケットとクリックポストはどのように使い分ければよいのでしょう。
実は、ゆうパケットとクリックポストには、事前登録の有無、宛て名ラベルの準備方法、送料の決済方法に大きな違いがあるんですよ。
- 事前準備の有無
- 宛て名ラベルの準備方法
- 送料の決済方法
それぞれを簡単に確認していきましょう。
比較項目 | ゆうパケット | クリックポスト |
---|---|---|
事前準備 | なし | Yahoo! JAPAN IDの取得Yahoo!ウォレットの利用登録 またはAmazonアカウントの取得Amazon Payの利用登録 |
宛て名ラベル | 郵便窓口で配布 | PC・スマホから『クリックポスト』のWEBサイトで作成・印刷 |
決済方法 | 前払い ⇒切手での支払い |
後払い ⇒Yahoo!ウォレットまたはAmazon Payによるクレカ払い |
ゆうパケットは、事前登録が不要で、基本的に郵便局で宛て名ラベルを受け取るだけで発送準備は完了します。後は、荷物に宛て名ラベルと必要な切手を貼って送るだけ。
一方、すでにご説明した通り、クリックポストにはいくつか事前登録があり、宛て名ラベル作成のために、原則パソコンとインターネット環境、プリンターが必要。さらに、Yahoo!ウォレットやAmazon Payで送料を支払うので、クレジットカードも必須です。
つまり、より手軽に送れるのがゆうパケット、手間はかかりますがその分安く送れるのがクリックポストなんです。違いを把握して、上手に使い分けてくださいね。
ゆうパケットの追跡方法は『ゆうパケットの追跡をする方法を解説|気になる配達日数はどのくらいかかる?』の記事で詳しく解説しています。
ゆうパック
ゆうパックは、大きめの荷物を発送する際に便利な郵送サービスです。送れるものは、長辺・短辺・厚さの合計が170cm以内のサイズ、25kg以内の重さのもの。
『日本郵政ホームページ』に記載の通り、送料は、差出地と宛て先、荷物の重さによって異なります。
ゆうパックには、もちろん郵便追跡サービスが付帯。さらに、配達日や配達時間帯を指定できたり、最高30万円までの実損額を賠償してもらえる損害賠償制度が付いているという特徴がありますよ。
- ゆうパックの送料:差出地・宛て先・荷物の重さによる
- サイズ:長辺・短辺・厚さの合計が170cm以内
- 重さ:25kg以内
- 追跡サービス:あり
- 配達日希望サービス・配達時間帯希望サービス
- 損害賠償制度
尚、ゆうパックは、全国の郵便局の他、ゆうパックを取り扱っているコンビニからも発送可能です。
大きめの荷物を追跡して送りたい場合には、ぜひゆうパックを活用してくださいね。
まとめ
普通郵便には、追跡サービスが付帯されていません。そのため、万が一宛て先に届かなかった場合、その郵便物の行方を探るとなると、郵便局へ調査依頼をする必要があります。
ただし、調査依頼をしたからと言って、必ず行方不明の郵便物が見つかる訳ではないんですよ。
手軽で安く送れることが普通郵便の魅力ですが、ネットオークションでの商品発送時など、大切なものを送る場合には、必ず追跡できる方法で発送することをオススメします。
尚、郵便物を追跡するには、普通郵便に特定記録や書留などの追跡可能なオプションを付けたり、レターパックやクリックポストなどの追跡サービスが最初から付帯された郵送サービスを利用したりと、様々な方法がありますよ。目的に合わせて上手に使い分けていきましょう!
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